
Concept


Fats Sound Laboratoryのコンセプト
”ブランドにこだわらず、本物の音を追求するミュージシャンのみなさまに嘘偽りなく、深い
エレクトロニクスの知識でもって、本質を重視したエフェクターをお届けいたします!”
”歪みに関しては、徹底的に抜けの良さを追求しています!”
”必ず一つオリジナル機能を搭載!(クローンではない証明)”
”ケースの文字は一つ一つ手彫りでお届けいたします!”
”ハンドメイドに付加価値はありません!全ては出てくる結果である音です!”
エフェクターはエレクトロニクスです。
エレキギターが音を出す仕組みはピックアップという、弦による磁気の時間変化を電気信号に変える電磁誘導を基礎としたパーツによるものです。
それを理解するには基本的な電気の知識はもちろんのこと、電磁気学をきちっと勉強する必要があります。
またピックアップだけでなく、エフェクターに必ず入っているコンデンサやアンプに入っているコイル、トランス(インダクタンス)も、それらを使うためには電磁気学〜マクスウェルの方程式の理解が必須です。
エフェクターには増幅器が使われており、ほとんどのオーバードライブにはオペアンプを使った負帰還増幅器が入っています。
ソリッドステートのアンプもまた同様です。
このような技術を使うにはオペアンプとは何か?内部回路はどうなっているのか?を知らなければ使えませんし、オペアンプを使った負帰還増幅回路を使う場合は負帰還の原理はもとより、常につきまとう発振の理論や、発振させないための位相補償、安定解析(ループゲイン、バルクハウゼンの発振条件、ナイキストの安定判別など)を知らなければいけません。
その他、オーバードライブ/ディストーションにはダイオードも使われていますので、オペアンプもそうなのですが、半導体の物性理論に対する深い理解も必要です。
そのほか、エフェクターやアンプの配線をどうすれば適切にすることができ、ノイズを出さないか、もエレクトロニクスの知識がないと実現できません。
部品と部品をただ単にワイヤーでつなげば良いというわけではなく、信号がどのように巡回するのか、その巡回の経路をどのようにすれば良いのかでエフェクターの性能は変わります。
これらの知識をきちっと勉強すると、エフェクターを設計〜製造するにあたって、何が必要で何が不必要なのかが分かってくるのです。
高価な部品、特にヴィンテージ部品を使う必要があるのか、ないのか?
”電気伝導とは何か?”をきちっと勉強すると、その高い部品代をお客様に払わせて良いのか悪いのか、そこの見極めができます。
海外のエフェクターメーカーのエンジニアのインタビューを見聞きしますと、彼らにはちゃんとしたエレクトロニクスの知識の土台があり、上記の様な見極めをきちっとしていることがわかります。
いたずらに高価な部品を使うことに意味を見出しておらず、”本質”を見極めていることが伺えます。
そしてもちろん、彼らは自分たちが何を設計して何を製造し、何を売っているのかの全てを把握しています。
あたり前ですよね、自分が売ってるモノの中身を知らないなんて許されませんよね?
買った車が故障してメーカーに問い合わせた時に、メーカーの担当者に”車のしくみは知らないんですよ”なんて言われたことがあるでしょうか?
言われませんよね?
(僕は中古車屋さんで言われたことがあるのですが、そのお店はすぐ潰れてました)
エフェクターも同じで、エフェクターを売るメーカーは、エフェクターに詰まっているエレクトロニクスの全てを知っていなければいけません。
Fats Sound Laboratoryはそのエレクトロニクスの基本的技術を全て知っています。
もちろん、エレクトロニクスの分野は幅も広ければ奥も深いですので、100%を知り尽くすのは困難です。
しかし、そのような困難なエレクトロニクスでも、至らないところに対してはFast Sound Laboratoryは常に勉強を重ね、100%を目指しています。
なぜそのようなことをするのかと言いますと、それはやはりお客様には嘘偽りのない、きちっとした技術に基づいた、適正な価格のエフェクターをお届けしたいからです。
理論と根拠から作られたエフェクターには無駄がありません。
よって、いたずらにお客様に高い代金をお支払いさせることを排除できます。
世の中には星の数ほどエフェクターが売られていますが、はたしてその全てが上記のような観点で売られているのかと言いますと、やはり疑問が残ります。
良い音さえ出りゃエレクトロニクスを知らなくてもいいのでしょうか?
それでお客様との信頼関係が築けるのでしょうか?
Fats Sound Laboratoryはそうではないと考えます。
なんでこういう音が出るのかをお客様にきちっと説明できなければ、お客様との信頼関係は築けないと
思っています。
エフェクターメーカーは、マーケティングの一環として、いろんな美辞麗句で飾り立ててエフェクターを売ろうとします。
広告の美しい写真や、デモビデオの音、理屈に合わない高価なパーツなど、いろいろなツールを使ってお客様にアピールし、売ろうとします。
しかしこんな経験はありませんか?
”あれ?買ったのはいいけど、デモビデオと全然音が違うぞ・・・・?”
Fats Sound Laboratoryはそれを一番嫌います。
エフェクターの付加価値とは何か?
アルミの削り出しのケース?削り出しの部品?ハンドワイヤリング?
FSLは、そういう音に無関係なところに付加価値を見出しておりません。
エフェクターの付加価値はズバリ音です。
あとは機能(もちろんルックスも重要)ですね。
Fats Sound Laboratoryは無名な弱小メーカーですので、お客様は¥2万もするエフェクターをそのようなどこの馬の骨かもわからないメーカーから買えませんよね?
なのでFats Sound Laboratoryは、普通にお客様が使う普通のギターやアンプを使い、主に自宅、普通の
スタジオや普通のライブハウスで、普通のビデオカメラを使ってデモビデオを撮り、いい意味でも悪い意味でも”ありのままの”音をお客様の判断材料としてお出ししています。
また、”どこの馬の骨”を払拭するために当ウェブサイトでも顔を出しています。
逃げも隠れもできない状況を自ら作って、お客様にFats Sound Laboratoryを知っていただこうとしています。
それに何かを感じて下さったお客様が当社のエフェクターを購入してくださっていますが、”良い音ですね”、”素晴らしいですね”というフィードバックを頂いた時がエフェクターメーカーをやってて良かったと感じる一番幸せな瞬間です!
少し昔の話になりますが、当時、ちゃんとした半導体アナログ回路設計者は世界に3000人しかいないと言われていました(確かに概算するとオーダーはそんなもんでした)。
いまはデジタルの時代ですので更に減っていることでしょう・・。
3000人と言いますと一見多い様に思えますが、世界の一つの国に15人しかいない計算になります。
Fats Sound Laboratoryはその3000人の中の1人ということを自覚し、それに恥じないエフェクターを開発していこうと思っています。
Fats Sound Laboratoryはこれからも本質を常に考え、嘘偽りなく、きちっとしたエレクトロニクスの知識で設計されたFSL製品をお届けいたします!