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 デシベルの話 

 【 デシベル:dBってなんじゃ? 】

 みなさんはデシベル(dB)という言葉を聞いたことがあると思います。
身近な所ではスピーカーの仕様書に能率98dBとか書いてあったりしますよね。
また、騒音を表す言葉として、この付近は50dBの騒音がします!とか聞いたことあると思います。
でもこのデシベルっていまいちピンと来ませんよね??

このデシベルっていったい何なんだ??
さて、図を見てください。
左上に20logA/Bという式が書いてありますが,この計算式によって出て来た数値がデシベルなんです。
AとBに適当な数字を入れると何がしかの値(デシベル)が出てくるんです。

そしてその意味はですねえ、AがBの何倍になってるか、つまりA/Bをこの式に代入し、このBに対するAの比(倍率)をこの式でとある数値(デシベルですね)に変換して言い直してるということなんです。
まあ、単純にAがBの何倍かを特殊な言い方で言ってるだけなんですね。
例えばA=100、B=2をこの式に入れて計算機で計算しますと
20log(100/2)=~34dBと出て来ます。

図では解りやすい例としてギター信号BがマーシャルでAというバカでっかい音になってることを示していますが、マーシャルフルテンの音であるAがギター信号Bの何倍になっているのかを左上の式で変換しているということです。

なんでこんな変換をするの??
面倒くさい!
単純に〜倍って言えばで良いじゃん!って思いますよねえ。
では同じく図の右下の表を見てください。
表の左側には2倍、4倍・・・などA/Bの値が書いてあります。
そして表の右にはそれらの倍率を左上の式で計算して出て来た数値、つまりデシベル値が書いてあります。

2倍は6dB(ろくでし、と言ったりろくでーびーと言ったりします)、4倍は12dB、10倍が20dB、100倍が40dB、そして1000倍が60dBです。

僕たち人間の感覚だと1000というより60と、小さい数値で言った方が解りやすいですよね。
表にはないのですが、1000000倍は120dBですので、デシベルで言った方がスッキリしてます。
で、さらに、このデシベルの最大のご利益はと言いますと、掛け算を足し算で考えることが出来るということなんです!

例えば4倍は12dBになっていますが、4倍って2倍×2倍で、これをデシベルを使って足し算で計算すると6dB+6dB=12dBというふうに、2×2を6+6で考えられるんですね。
これも人間の感覚として掛け算より足し算のほうが解りやすいんです。
もう1例挙げておきますと,100倍は40dB、これは10倍が20dBですので10×10を20dB+20dB=40dBと、こちらも20dBどうしの足し算で計算出来ます。
上に書きました1000000で言いますと、1000000×1000000=1000000000000ですが、デシベルで言うと120dB+120dB=240dBって簡単に出来ちゃうんです!
ね、便利でしょ??

僕たち理系の人間はこのデシベルで考えるのが癖になってますので、このギター、イギリスで買ったら6dB高いんだぜ、最悪〜とか、ふつーに言います・・・。
で、2倍:6dB 、10倍:20dB、1000倍:60dBというふうに、ある程度判りやすい数値を記憶していれば簡単に計算が出来るんです。

このようにデシベルとはとある基準(必ず必要)があって、それに対する倍率を言い換える道具であり,デシベルに直した後は掛け算を足し算で考えることが出来る便利なツールであると言えます。

さて、明日からデシベルを使おうではありませんか!
あ〜給料20dBになんないかな〜、とか・・・。

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