top of page

 メサブギーのグラフィックイコライザー 

 

 【 メサブギーのEQ 】
 みなさん、メサブギーのアンプを使ったことありますか?
僕は一時マーク3を持ってましたが、ブギーってグラフィックイコライザー(EQ)が付いてますよね??
それってどんな回路やねん?って見てみると・・・思いっきりトランジスタ回路でした・・・。
げげ!!マヂ?!真空管回路にパラレル(並列)になってて、真空管を通ってきた音の信号にEQ信号が加算されてるとかじゃないの??って思って見ても、思いっきり途中にトランジスタ回路を通って

しまう・・・。
まるで兵庫県のような・・・(兵庫県は北から南に陸路で行くのに必ず通らなければイケナイ)。
なんか釈然としないなあ・・・。

そのEQ回路部を簡潔に書いた図が最初の図です。
左の”IN”から右の”OUT”に信号が通って行きますが、そこでEQが掛かるんですね。
図は簡単にLo,Mid,Hiの3バンドで書いてまして(本当はもっと細かい周波数が設定できます)、上の方のVol L,Vol M,Vol Hと書かれた可変抵抗があのフェーダーにあたります。

そして回路図に”シミュレーテッドインダクタ”と書かれたオペアンプが使われている部分があると思いますが、これ、その名の通り、インダクタ(コイル)をオペアンプなどで模擬した回路になってるんですよ。

2枚目の図を見ていただきますと、L,M,Hのいずれかの部分だけを取り出した図になってます。
そして、その下側の図はシミュレーテッドインダクタ部分を純粋なコイルに置き換えた回路図になってますが、こう書くとちょっと見やすくなりますよね。
そこで気づきます!
これどっかで見たことある回路だな、と・・・。

そうなんです、これ、チューブスクリーマーのトーン回路とほとんど同じなんです!!
TSのトーン回路もとある周波数を強調する、または減衰する回路なのですが、ブギーのEQも同様にとある周波数を強調、減衰する回路になってまして、そのとある周波数をシミュレーテッドインダクタ回路のC1,C2,R1,R3で決めてるんですね。

それらコンデンサ、抵抗を特定の周波数に対して設定してあげれば、その周波数(帯)のみを強調、減衰できますので、その特定の周波数をいくつか用意すれば(例えば100Hz,500Hz,1kHzなど)グラフィックEQになるというわけです。

この回路、割と一般的な回路でそこかしこでよく見かけます。
こんなヤヤこしい回路よりコイル1個でいいじゃん?って思いますが、普通のコイルとかはサイズ、コスト、特性(のバラツキ)の問題もあると思いますし、コイルって通電を切った瞬間に電圧が跳ね上がるので他の回路を破壊しかねないからなんでしょうね・・・。
(コイルは慣性を持ってまして、通電を遮断すると通電し続けようとして自分で電圧を跳ね上げて無理クリ電流を流そうとします)

うーん、メサブギー・・・今度からEQオフで使おうかな・・。
(変なこだわりですね!)

bottom of page