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 エントロピーとは その1 

 

【 エントロピーとエネルギー:その1 】

みなさん、こんにちは!

皆さんはエレキギターやベースを演奏されますが,それは電気のエネルギーを使って音を出して(大きくして)いますよね。

普段僕たちはそのエネルギーのことなんか考えもせず、楽器を鳴らしていますが,ちょっとそのエネルギー、

ひいてはエントロピーというものについて考えてみようではありませんか!以下に,エントロピーと

エネルギーの関係を書いてみたいと思います。

みなさんはエントロピーという言葉をご存知でしょうか?

どこかで聞いたことはあると思いますが、巷間よく言われているのがエントロピーとは“乱雑さ”であると。

おそらくエントロピーの一般的な認識はこの乱雑さだと思います。

しかし、エントロピーを乱雑さと捉えたら理解し辛いような気がするんですよ。

少なくとも僕はエントロピー=乱雑さと言うイメージが持てませんでした・・・。

僕が思いますに、エントロピーとはどちらかと言うと“均一さ”であると。

そうです、乱雑さの真逆の言葉ですよね。

このほうが僕にはしっくり来るんです。

では今からエントロピーを僕が解釈している均一さで説明し、またそれがエネルギーとどういうふうに

関係しているのかをお話ししたいと思います。

 エネルギーというのも、その定義がいろいろあって、ズバっと一言でいうのが難しい言葉ですよね。

まあ言ってみれば、仕事をする潜在能力、とでも言いましょうか。

仕事と言いますと、みなさんが普段やっているような会社での仕事、職場での仕事のイメージが強いと

思いますが,物理的にはモノを動かしたり,温度を高めたりすることを仕事と言い、たとえば僕がギターを

ギタースタンドから自分の肩に担いだとすると、

ギターの位置が変わってるので、僕がギターに対して仕事をした、ということになります。

そして、ギターの位置を変えるという仕事の源泉が僕の体の中にあるエネルギーなわけです。

もう一つ違う例を挙げてみましょうか。

前回お話ししたギターのオーバードライブサウンドは、歪みのないキレイな基本波にその3倍、5倍・・・の

周波数の波を足して作られているとお話ししました。

このように、もともとなかった3倍、5倍の周波数の波はエフェクターやアンプのなかで足されて(作られて)いて、そして、その3倍、5倍・・の波を作っている素となるのが電源(9V)がもつエネルギーなんですね。

このように、エネルギーはギターを動かしたり、キレイなギター信号を歪ませたり,なにかを変化させる力の

素のことを言います。

ではそのエネルギーはどこから来るのでしょうか?

ギターを動かした僕の体のなかで発生したのでしょうか??

いえいえ、よくエネルギーが発生するとか言いますが,エネルギーは決して発生しません!

世の中にはエネルギー保存則という大原則がありまして、エネルギーは基本的には発生しないんです。

(僕たちが時計で測るようなマクロな時間では厳格にエネルギー保存則が守られますがめっちゃくちゃ

短い時間(1のマイナス34乗秒とか)では実はエネルギーは無から有的に発生します。以下はマクロ時間に

限定してお話しします)

ではギターを動かしたエネルギーはどうやって生まれたのか??

そうです、それは僕がご飯を食べたから僕の体の中にギターを動かすエネルギーが出来たんです。

??!じゃエネルギーってやっぱり発生するんじゃん!

いえいえ、発生ではなく、変換なんですよ。

ギターを動かすエネルギーを作るために僕はご飯を食べましたよね?

そうなんです、僕が食べたものがエネルギーに変換されたんです。

かのアインシュタイン博士が編み出した有名な式がありますよね?

E=mc2(二乗)ですが、エネルギーであるEはモノの質量であるmと等価なんです!

そして、たとえば僕が野菜を食べてギターを動かすエネルギーを得たとすると、その野菜である植物は太陽の

光と言うエネルギーを源泉に育ったわけですから、野菜もざっくり言うと太陽のエネルギーから変換されたと言っても良いかも知れません。

例えば発電所で出来る電気(のエネルギー)も元はと言えば原子力だったり化石燃料だったりするわけですが、このように我々は何かを電気とか熱に変換して利用してるだけなんですね。

決して(マクロ時間では)エネルギーは無から有的には発生しません。

何かから変換して作るだけなんです。

このように、ギターを動かすエネルギーの元をたどった訳ですが、じゃあそもそもこの世の中のいろんな

エネルギーの元をたどってたどってたどりまくったら一体どこに行き着くんでしょう??

この世の全てのエネルギーの源泉は一体何なんだ?!

これに関しては僕も専門家ではないので詳しい事は語り尽くせませんが、約137億年前に宇宙がポっと一瞬で

出来たときに、その宇宙の素が持ってたエネルギーだと言われています。

先ほどめっちゃくちゃ短い時間ならエネルギーが無から有的に発生する事が許されると言いましたが、宇宙は

その極々短い時間にポっと発生したエネルギーがなんらかのキッカケでインフレーション〜ビッグバンを

起こして生まれたと言われています。

そして、その時のエネルギーによって電子やクォークなどの素粒子ができ、その素粒子から原子ができ、

惑星ができ、太陽などの恒星もでき、動物や植物が出来ました。

そして動物である僕たち人間は宇宙が生まれた時のエネルギーをやりくりして活動しているだけなんです。

では、そのエネルギーを変換して使い続けたら一体この先どうなってしまうのでしょうか?

長くなりましたので,また続きは次回にしましょうか。

では、乞うご期待!

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